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カード決済の導入「イプシロン」のチェックポイント

ほとんどのネットショップ運営の決済に欠かせない「クレジットカード決済」。MakeShopでお店を作るとほぼ自動的にカード決済を一括代行するイプシロンとの契約の検討が必要になります。

※なぜイプシロンかというと、MakeShopもイプシロンもGMO系列の会社だからです。ちなみに格安レンタルカートで有名なカラーミーショップもGMO系の会社なのでほとんどの場合イプシロンと契約することになるでしょう。

他社とのコスト比較が決め手

ほとんどの人は「ようするに、いくらの費用がかかるの?」ってことだと思います。コストは一番の関心事ですからね。

まず初期費用とトランザクション処理費用(1件1件注文が入るたびに処理する費用)がかかりません。まあこの辺はMakeShopと同等のサービスを提供しているところなら同じく無料のところもあります。ただし、月額費用(基本料金みたいなもの)として2750円がかかります。(←ここ落としている人がたまにいます。)ちなみにショップサーブは無料です。

そして最重要のカード手数料ですが、MakeShopでは3.6%となっています。この数字は覚えておきましょう。

ちなみに比較対象として、ショップサーブではカードブランドごとに手数料が異なっており、VISAとMasterは3.675%ですが、JCB、AMEX、Dinersでは4.725%もかかります。

カラーミーショップは契約ごとに手数料が変わるので一概には言えませんが、カラーミーペイメントなら4~5%、カラメル出店限定でのイプシロン契約なら3.5%(ただし月額費用2750円が必要)です。

クレジットカード決済以外はあまり気にしない

あと細かなチェックポイントとしてはコンビニ決済や電子マネー対応ですがほぼ網羅しています。この辺はMakeShopに限らず、今や大手はどこも対応していますが手数料は各社差があるようです。

  • コンビニ決済
  • ネット銀行
  • 電子マネー
  • 代引決済
  • ウォレット決済
  • キャリア決済

イプシロンで対応しているのは上記のとおりです。注)代引決済はカード決済に次いで人気ですが、イプシロンの代引決済を利用しなくてもMakeShopでは代引決済を利用できます。キャリア決済は、携帯電話会社の毎月の引き落としと一緒に代金決済する支払い方法のことです。

想定するお客さんの決済方法がクレジットカードや代金引換メインなら、こういう細かな点はあまり気にする必要は無いと思います。逆に若年層向けのアパレルファッション系などはキャリア決済などの対応状況もチェックしておいたほうが良いでしょう。


これは残念、長期契約の割引率が低くなった

3/14のMakeShopのお知らせにより、長期契約の割引率が低くなることが発表されました。1年契約で20%割引が10%割引に。2年契約で30%割引が15%割引に・・・という風に大幅に低くなってしまいました。これは残念ですね~。

新たに60ヶ月契約(5年契約)が追加されて、こちらは30%割引になるようですが・・・・・・5年契約というのもなかなか勇気が要りますよね。これだけ変化の激しく不透明なEC業界において、そうカンタンに5年契約も結べないのでは?と自分は思います。

長期契約の割引率が高いことがMakeShopのメリットでもあっただけに、今回はちょっと残念なお知らせですね。※プレミアム、ビジネスの方が対象とのこと、3/28より変更されるようです。


スマートフォンキャリア決済の手数料

3/14のニュースリリースによるとMakeShopのスマートフォンキャリア決済(イプシロン)がスタートしたようです。導入をした場合には3大キャリアのユーザーからの購入の利便性が高まるとのこと。カードを保持していなくてもキャリア決済を利用することで通話料と合算して支払えます。

ユーザーは4桁の暗証番号で購入できるカンタンさが受け入れられそうですが、出店者からみると特に小規模ネットショップは導入が難しそうです。月額費用3150円、決済手数料6%、決済上限金額が10000円のためコストが合わないという出店者もいそうです。

キャリア決済の話題は今や珍しくも何ともありません。ヤフーショッピングなどでも既にありますが、コストの高さメンテなどの障害の問題から導入に踏み切れないストアがあると聞きます。キャリア決済のシステムがユーザーにとってどんなに便利でもMakeShopの出店者にもコスト面での導入のしやすさが求められると思います。


盲点?ドメイン取得ではショップサーブと決定的に違う

ネットショップ開業を独自ドメインではじめようと思ったらMakeShopではドメイン取得代行を利用するか自前でドメインを持ち込む必要があります。MakeShopでの申し込みと同時に取得を代行してはくれますが、.comや.netの1年更新料は3800円と市場価格よりかなり割高です。

ならばとお名前.comやムームードメインで自前でドメインを用意するのが無難ですがそれでも1000円弱のコストが年間かかります。微々たるものですが、よく比較対象にされるショップサーブはドメイン取得・管理がすべて無料なので手間もかからないのはありがたいです。

しかし見方を変えればMakeShopではその分だけ割安なコストと見ることができます。ドメインの取得や管理を自前ですれば済むわけで、機能面でも充実している点を挙げれば納得できます。まあドメイン取得くらい誰にでもできますからネットショップ開業のひとつのハードルと思って取り組まれるのも良いでしょう。

なお、先のドメイン取得代行に話を戻すと、長い目でみればみるほど割高に思えます。.co.jpで5200円、.jpで7940円は相当高いと思えるので代行はおすすめできません。資金に余裕がある場合を除けば、自前で取得・管理することが賢明と言えますね。


プレミアムショップ以外に選べる料金プランがあるか

「月額0円よりご利用いただけます」という謳い文句が書かれているMakeShopですが、実際に月額0円でできるフリーショッププランは初期費用が10500円かかることを考えると止めておいたほうがいいです。フリーショッププランはたぶん、MakeShopの参入障壁を低くするためだけに作られたプランであり、現実的にはあってもなくてもどっちでも良いプランです。

月額0円でも初期費用がかかるくらいなら、いっそのことBASEでネットショップを始めた方がいいです。MakeShopの中間プランのビジネスショッププランも中身が中途半端です。このプランがイタイのは、フリーページ作成やcsv商品一括機能が使えないこと。あと複数画像登録ができない点も売れない理由の一つになってしまいます。

ビジネスショップは月額3000円のコストですが、同じ費用を出すなら、カラーミーのギガプランをおすすめします。細かい機能の優劣はありますが、トータルでみるとカラーミーギガプランの方がスペックが上だと思います。

つまり、MakeShopでは事実上プレミアムショッププランだけの料金プランと思った方が分かりやすくていいと思います。お試しのつもりでビジネスショップから始めてみても、おそらく機能充実度の違いから、すぐにプレミアムショップに移行するか、解約するかどちらかの選択になるでしょう。

そのため、申込者側の立場をあまり考えていない料金プランの編成といわざるを得ません。ショップサーブのように登録商品数や顧客数に応じたプランと料金の違いなら選びやすいのに、MakeShopにはもう少しライトに使いたいユーザーのニーズを完全に満たせていません。

どのネットショップASPにとっても料金体系は重要で、新規ユーザーがサービスを選ぶ際の重要項目のひとつのはずです。であるならば、MakeShopの場合、プレミアムショップはいきなり月額10000円というのはハードルが高すぎるので、ビジネスショッププランのサービス内容をもう少し改良したら、結構出店者が増えるんじゃないかと思います。

私個人的には、商品数を100点をたとえば1000点や1500点くらいにグレードアップするといいかなと思います。ネットショップにとって商品数というボリュームは大切ですが、プレミアムとビジネスの10000点と100点というのは料金差のわりに開きがありすぎに感じます。もうすこしそこを詰めるとビジネスプランが“動く”と思いますが、プレミアムを柱に稼ぎたいMakeShopからすればなかなかその選択は勇気が要るでしょうね。


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